百合の花にみる人生観
脇道のあちらこちらで、
美しくスラリと伸びた真っ白な百合の花を見かけます。
(百合を撮りましたが、偶然にも右奥に布袋様が鎮座)
まさしく夏の象徴を感じますよね。
百合の花を見かけるこの時期になると、
江戸の中期の俳人、諸九尼の一句を思い出します。
旅を好んで、芭蕉が歩んだ奥の細道を
半年かけて歩いたと言われていますが、
その時に残した一句。
「百合咲くや、汗もこぼさぬ身だしなみ」
スラリと伸びた百合の姿を、
”一滴の汗もこぼさずに、身だしなみを整えた清楚な女性”
と読んだ俳句になります。
このような美しい表現力は、感性が揺さぶります。
愛と俳句に生きた女流俳人の諸九尼は、
きっと、自分を重ね合わせ表現したのではないでしょうか。
江戸時代は、女性の活躍や自立などはない時代で、
夫や子どもに生活をささえられているのが普通でした。
そのような時代に、自立した人生を選んだ諸九尼。
女性として、諸九尼の真っ直ぐで凛とした生き方は、
今を生きている女性たちに、
共感を与える存在だと思います。
俳句や、格言には、
素晴らしい先人の知恵と感性がそこにあり、
多くの気づきとなります。
いつもありがとうございます。
おかげさま。
一般社団法人オルタネイト 松木海穂
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